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第36回いばらきのくすり展

茨城県病院薬剤師会「こども調剤体験コーナー」のイベントを開催して

こども調剤体験コーナーの写真

 

「薬と健康の週間」イベントの一環として「いばらきのくすり展」 がイオンモール水戸内原店で平成26年10月18日(土)~ 19日(日)に開催されました。会場では医薬品や医薬部外品、化粧品、医療機器の展示や薬の相談コーナーの開設、こども理科教室、薬に関するクイズラリーなどが行われました。さらに薬事功労者の表彰や中学生を対象に「医薬品の正しい使い方」をテーマに募集したポスターの入賞作品の掲示と表彰式も行われました。 
茨城県病院薬剤師会は薬や薬剤師に関しての正しい知識を持ってもらうために、毎年このイベントに参加しており、平成20年から「調剤体験コーナー」を企画しています。自動錠剤散剤分包機を持ち込み、小中学生を対象に、形や大きさの違うラムネやチョコなどを薬に見立てて処方箋に沿って調剤する体験をしてもらっています。そして作ったお薬(お菓子)とその服薬説明書の印刷された薬袋をプレゼントしています。更に、子供お薬手帳を作成してプレゼント、お薬手帳の必要性と重要性を家族全員にインフォメーションしました。
また、グレープフルーツジュースと牛乳を使った注射薬の配合変化の実験をみせる「科学で医療を支える病院薬剤師」のコーナー、そして「脱水よさらば!経口補水液を作ってみよう!」などの大人も満足する体験もあり家族みんなで楽しめるコーナーになっています。服薬指導体験コーナーでは、患者さんに適切な医療を提供するために行っている病院薬剤師の仕事内容を、日本病院薬剤師会が作成したパンフレットを使って説明しました。
毎年、家族連れが多く、子供よりも親のほうが夢中になる場面も見受けられ、盛況な企画となっています。参加者からは、「全然知らなかった!」「病院薬剤師ってすごいですね」「頑張ってください」など激励の言葉も頂きました。今では秋になるとどこで開催されるのか調べてわざわざおいで下さる母子のリピーターや、薬学部の学生のなかには、この体験がきっかけで薬剤師を目指したという学生まで現れ、スタッフ一同幸せな気持ちにさせられます。
最近は、新人薬剤師さんの教育にこのイベントを利用する薬剤部長さんが多くなりました。それは、自分たちがとても大切な仕事をしていたことを、このイベントで新人薬剤師さんが再発見してくれるからです。参加したスタッフの薬剤師は他では得られないものを手にしているようです。
今年はドキッとする質問も現われました。参加した青年から、合法な危険ドラッグってあるんですか?タバコは問題ないのですか?という質問を受けました。危険ドラッグは直ぐに人を地獄に突き落とす毒、タバコはじわじわ地獄に突き落とす毒、何の有益性も無い、けっしてドラッグ(薬)なんかじゃない。と気合を入れて説明してしまいました。将来のある若者が危険な薬物(毒)で道を誤らないように導くのは薬剤師の重要な使命です。来年は参加した子供たちが「危険ドラック」や「たばこ」に手を出さないように教育できる企画を盛り込みたいと考えています。是非、会員の皆様のアイディアもお寄せいただければ幸いです。

我々が手作りで行っている薬剤師の体験コーナーの企画は、「顔の見える薬剤師」のイベントとして確実に成長を続けています。

調剤体験参加者:

1日目 大人44人 子供75人 計119人 スタッフ12人
2日目 大人49人 子供71人 計120人 スタッフ11人
合 計 239人  

2015年 1月15日

茨城県病院薬剤師会 学術部 くすり展担当 新井 克明